「寝たきりだから、外出は無理だろう」「医療的ケアがあるから、外には連れて出られない」——そう思っていませんか?千葉県船橋市の生活介護事業所「カメカメエブリバディー」は、重度の障害がある方・寝たきりの方でも「月に一度でもいいから外に出てみる」ことを大切にしています。
外出することで生まれる小さな発見や変化が、毎日をやさしく明るくしてくれると私たちは信じているからです。
なぜ、外出支援にこだわるのか
カメカメエブリバディーの理念のひとつに、「外に出るきっかけづくり」があります。
重い障害のある方の中には、自宅と施設の往復だけで日々が過ぎていくケースも少なくありません。外出には体力的な負担や医療的なリスクを伴うこともあり、「安全のために控えた方がいい」と判断されることもあります。
でも、私たちはこう考えています。
外に出ると、何かが変わる。
風の感触、空の色、道ゆく人の声、季節の花のにおい——施設の中では味わえない刺激が、外にはあふれています。その体験が「あ、こんなこともできるんだ」という気づきになり、日々の暮らしをほんの少し、でも確かに豊かにしてくれます。
外出を諦めるのではなく、「どうすれば安全に外に出られるか」を一緒に考える。それがカメカメエブリバディーの外出支援の出発点です。
重度障害・寝たきりの方の外出が難しいとされる理由
重度の障害がある方や寝たきりの方の外出には、さまざまなハードルがあります。
医療的なリスクへの不安 喀痰吸引(たんの吸引)や経管栄養が必要な方は、外出中に体調が変化した場合の対応に不安が伴います。「外出先で吸引が必要になったらどうするか」「医療機器を持ち歩けるか」といった課題が、外出をためらわせる大きな要因です。
体位や移動の難しさ 長時間の車椅子乗車や移動が身体的な負担になる場合、外出時間や目的地の選定が難しくなります。また、バリアフリーに対応していない場所では、外出そのものが困難になります。
支援するスタッフ側の専門性 外出中に医療的な対応が必要になった場合、対応できるスタッフが同行していないと安全を確保できません。一般的な施設では、そのための体制を整えることが難しいケースもあります。
カメカメエブリバディーが外出支援を実現できる理由
医療的ケアに対応できるスタッフが同行
カメカメエブリバディーのスタッフは、重度訪問介護の現場で経験を積んだ、医療的ケアに特化したヘルパーです。喀痰吸引の資格を保有しており、外出先でたんの吸引が必要になった場合も、落ち着いて対応することができます。
「外出中に何かあったら」という不安を、スタッフの専門性でカバーする。だから、重度の障害がある方でも安心して外出できるのです。
一人ひとりの状態に合わせた外出計画
外出先の選定から移動手段、滞在時間まで、利用者の方の体調や特性に合わせて丁寧に計画を立てます。「この方は長時間の移動が負担になりやすい」「この季節は体調を崩しやすい」といった個別の事情を踏まえた上で、無理のないスケジュールを組みます。
はじめての外出は近くの公園への短いお散歩から。慣れてきたら少し遠くへ、少し長く——その積み重ねが、外出への自信につながっていきます。
バリアフリーを考慮した行き先選び
外食イベントや観光・レジャーの行き先は、車椅子での利用がしやすいバリアフリー対応の場所を選んでいます。段差がなく、スペースに余裕のある施設を事前に確認した上で計画するので、当日に慌てることがありません。
実際の外出支援の様子
お散歩 ── 近所を、ゆっくりと
天気の良い日には、施設の近くをお散歩します。距離は短くても、外の空気を感じるだけで気持ちが変わります。道端の花を見つけたり、風を感じたり——何気ない時間の中に、小さな喜びがあります。
お花見 ── 春の景色を、みんなで
春には、近くの公園や川沿いでお花見を計画しています。桜の木の下で、空を見上げながらゆっくり過ごす時間。「今年も桜が見られた」という体験が、季節の記憶として残ります。
外食イベント ── 外で食べることの特別な楽しさ
サイゼリヤへの外食(7月実施)をはじめ、定期的に外食イベントを行っています。メニューを選ぶ楽しさ、お店の雰囲気、テーブルを囲む賑わい——施設の食事とは違う刺激が、利用者の方の表情を明るくしてくれます。
映画鑑賞 ── 大きなスクリームで、非日常を
映画館での映画鑑賞も計画しています。暗い空間で大きなスクリーンを眺める体験は、日常の延長では得られない特別な時間です。事前にバリアフリー対応の劇場を確認した上で実施します。
「外に出てみる」その一歩が、毎日を変える
外出の後、利用者の方の表情が変わることがあります。いつもより少し生き生きとしていたり、次の外出を楽しみにしていたり。ご家族から「帰ってきたときの顔が違った」と言っていただくこともあります。
外出は、単なるレクリエーションではありません。社会とつながる機会であり、「自分はここにいていい」という感覚を育む時間です。重い障害があっても、その感覚は変わらない——私たちはそう信じています。
「うちの家族は外出が難しいと思っていたけど、相談してみたい」という方も、ぜひお気軽にご連絡ください。現在の状況を伺いながら、一緒に可能性を探します。